ヘバメとは?
ドイツでの妊娠・出産・育児といえば「ヘバメ(Hebamme)」の存在が大きいのではないでしょうか。
ヘバメとは、妊娠・出産・育児のサポートをしてくれる助産師さんのこと。妊娠中や産後まもない不安定な時期に、自宅訪問などを通してママや赤ちゃんを全面的にサポートしてくれる心強い存在です。
公的健康保険に加入している場合、保険適用となり費用がかかりません。つくづくありがたい制度ですよね。これはぜひとも活用させていただきたい。私・そらまめのヘバメさん探しの旅がスタートしました。
いつから探し始めるの?
ドイツに引っ越してきてすぐ「ヘバメ探しは本当に大変だから、すぐにでも探し始めた方がいいわよ」と夫の職場の方からアドバイスをもらいました。この頃まだ妊娠4週目、胎嚢確認前のことです。
昨今ヘバメ不足が深刻化しており、地元の方でさえヘバメを見つけるのが難しいとのこと。ヘバメ探しをスタートするタイミングは、ズバリ「早いに越したことはない」。。。おおお!!!
かく言う私は、高齢妊娠で妊娠継続できるかどうかの不安もあったため、妊娠7週目に心拍を確認できた後、「妊娠8週目から」ヘバメ探しをスタートしました。これが早いのか遅いのか定かではありませんが、どうやら長期戦になりそうだ・・・という予感だけはありました。
ヘバメさん探しのポイントと条件
出産予定スケジュールを踏まえた上で、次のような点を考えてみると良いと思います。
- どの時期にサポートをお願いしたいのか
- どんなサービスを希望するか
- その他
実家の母は「妊娠中からお願いしたら?その方が安心なんじゃない?」と言っていましたが、妊娠中の健診は「ヘバメさん派」か「産婦人科派」のいずれかになるようです(ただし、エコーは産婦人科のみで実施可能)。私は産婦人科に通っているので、ヘバメさんは産後ケアでお願いすることにしました。
ヘバメさんの探し方
私は、以下の5つの方法を試しました。
1. Hebammen Netzwerk(ヘバメネットワーク)に問い合わせる
2. 夫の同僚の知り合いのヘバメさんにコンタクトする
3. 上記のヘバメさんの知り合いのヘバメさんにコンタクトする
4. 近くのヘバメさんをネット検索し、問い合わせる
5. 産院に問い合わせる
ドイツ語が全くできないため、電話での問い合わせは断念。すべてホームページの問い合わせフォームやメールから、英語またはドイツ語で連絡しました。
ヘバメさんへメールを書く際におすすめ翻訳サイトと裏技
英語はできるけれどドイツ語ができないという方に、オススメの翻訳サイトをご紹介します。「DeepL」という無料サイトなのですが、Google Translateよりもクオリティが高く、使い勝手が良いと感じています。
DeepL Translator
https://www.deepl.com/translator
訳文が正確・忠実であるかどうかをチェックするための裏技もご紹介しますネ。
1. 英文(E)からドイツ文に翻訳する
2.ドイツ文をコピペし、英文(E2)に翻訳する
3. 英文(E2)を読み、英語として正しいかどうかチェックする
(頭の中でオリジナルの英語と翻訳された英語を比較してみます)
4. 必要に応じて英文を調整し、ドイツ語訳に反映させる
以上は、翻訳文をオリジナルの言語文に訳し直す "back translation"という手法です。これを繰り返し行えば、訳文のクオリティを高めることができます。よろしければぜひ活用してみてくださいね。
ヘバメさん探しは山あり谷あり
メンタルを強く持とう
私たち夫婦は「産後の自宅訪問」と「英語のできる方」を希望していたのですが、英語のできるヘバメさんがなかなか見つかりませんでした。
どれくらい大変だったかというと。。。 ヘバメネットワークには幾度も問い合わせ、個人のヘバメさん約30人、ヘバメグループ数件にコンタクトを取りました。
ファーストコンタクトをしても返信がないことはザラなので、気にしないようにしましょう!返信をくれる方もたまにいて、そんな時には「親切な方だわ」とほっこりできます。
ヘバメ探しをスタートしてから1ヶ月半がたった頃、ヘバメネットワーク経由で1人見つかったのですが、顔合わせの前夜に担当エリアが違うことが判明。泣く泣く、振り出しからのスタートとなりました(名前が似た地域ですと、このように間違われてしまうこともありますので、気をつけてくださいね)。
いずれにせよ、メンタルを強く持ち最後まであきらめない!これがポイントかと思います。希望は捨てずにがんばりましょう!
ちょっと困った、ヘンテコ話
ヘバメさん探しを進める中で、1つだけ困った事件がありました。
ヘバメさん探しをスタートしてすぐの頃、夫の同僚の知り合いのヘバメさんにコンタクトをとったところ、「私は都合がつかないのだけれど、英語のできるDOULA(ドーラ=助産師)なら知っているわ」とフランス人の助産師さんを紹介されました。
ところがこの助産師さん。。。後日わかったのですが、まだドイツ語試験に合格しておらず、ドイツの助産師資格を持っていないとのこと。つまり、公的健康保険の適用とならず、費用は全額自己負担になるわけです。
とは言え「英語ができる助産師さん」というのは、私たちにとって非常に魅力的でした。 助産師さんから「フィーリングが合うか、一度会ってみましょう」とフレンドリーなお誘いをいただいたので、夫と共にそらまめお気に入りのパティセリークッキーを片手に意気揚々と彼女の元へ向かいました。
顔合わせは和やかなものでした。しかしですしかし、後日その顔合わせの費用を請求され、ビックリ仰天!!!事前の説明がなかったのに、なぜ? こちらの気持ちを正直に伝え、結局は支払わずに済みましたが。。。
事件後はザンネンながら信頼関係を築けるか不安が募り、この方にお願いしたいという気持ちも薄れてしまいました。そしてその傷を癒すように、その後もひたすらヘバメさん探しに没頭したそらまめなのでした(泣)。
ヘバメさんが見つかるまで、どれくらいかかった?
結論から書きます。私はまるまる「3ヶ月」かかりました。方法としては「産院経由」です。
候補の産院に、別件でinfoabend(説明会)の問い合わせをしたのですが、後日担当の方からお電話をもらいました。その際、ヘバメさんが見つからず困っていることを相談。病院に登録しているヘバメさんを紹介してもらいました。
翌日私からヘバメさんに連絡を取ってみたところ、運よく「いいですよー」という快いお返事がぁ(感涙)。フゥッと肩の荷が下りた気がしました。
ヘバメさんとは妊娠23週目で我が家での顔合わせを行い、次回は35週頃に授乳について教えてもらう予定でいます。
まとめ
ヘバメさん探しの旅は山あり谷あり。きっとみなさん同じだと思います。
もしヘバメさんが見つからなかったとしても、産院で入院期間を数日延長し、赤ちゃんのお世話の方法を教えてもらうことも可能だそうですよ(詳しくは産院に直接お問い合わせくださいね)。いつだって方法はありますから、大丈夫。。。
今日もリラックしていきましょう。
ありがとうございます!
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